介護職は派遣の方が勤続年数が長くなる?
まず大前提の話として、派遣というのは有期契約になっていて、大体3ヶ月位の期間で契約更新になることが多いです。つまり、3ヶ月経過すると契約終了する可能性があるわけです。
こういったことから、派遣で勤務するのは安定しない、短期的な勤務になりがち、という認識になっているのですが、介護職(ケアスタッフ)に関しては一概にそうとも言えない状況になっています。というのも、派遣で数年間同じ職場で勤務していることが珍しくないためです。
そして、もう1つ言えるのが、正社員で採用された介護職(ケアスタッフ)が1年未満で退職しているケースが多いことです。つまり、派遣が1年以上続いて正社員が1年未満で退職するという事態が起こっているのです。
こうなると、派遣の方が安定しない、短期的な勤務になるとは言えなくなります。では、なぜこういった状況になっていることがあるのかを説明します。
介護職(ケアスタッフ)は派遣で勤務することで精神的に楽になる
介護職(ケアスタッフ)が仕事をする上で最も難しいのが人間関係です。正社員やパートとして直接介護施設等に雇用されると、介護施設のルールに従わなくてはいけません。その中で先輩後輩、上下関係が結構厳しいのです。
これが派遣となると、雇用先が派遣会社となり、介護施設等のスタッフとは雇用主が異なります。よって、派遣先のスタッフと深く関わっていく必要はありませんし、人間関係も最低限で問題ありません。
仮に問題がある介護施設等が派遣先となった時には、最初の契約更新で更新しなければ良いだけです。そう思うだけでも気分的に楽になりますよね。
とはいっても最終的にはやはり正社員が安定します
こうやって説明すると派遣でずっと勤務した方が良いように思うかもしれませんが、やはり本当に安定するのは正社員です。派遣という有期雇用になってしまうと、派遣先の状況によっていつ契約が終了するか分からないからです。
もちろん、契約が終了しても次の派遣先を案内してもらえば良いだけ、と思うかもしれませんが、やはり年齢を重ねると共に派遣先も少なくなってきます。
派遣で勤務する中で、仕事内容、条件面、人間関係が全て整っていると思える職場に巡りあった時には、正社員になることも考えた方が良いですね。特に自分の給料で生計を立てている方は、その必要があります。
5年後、10年後のキャリアを考えながら、正社員、派遣などの働き方を適切に選択していくことが大切と言えます。迷った時にはいつでもご相談くださいね。